bosefermiのブログ

更新が面倒に感じてきた

1次 計算技能検定 問題4

問題は以下のリンクから確認できます。

※今回のシリーズは2021年9月13日に確認したもので、記載される問題が変更されている可能性があります。

www.su-gaku.net

 

【問題4】

関数f(x)=x^2e^{-x}について、次の問いに答えなさい。ただし、e自然対数の底を表します。

f(x)の第5次導関数x=-1における値f^{(5)}(-1)を求めなさい。

f(x)の第10次導関数x=-1における値f^{(10)}(-1)を求めなさい。

 

【解答例】

なにか法則性があるんだろうと思いながらごりごり微分し続けると

f'(x)=(2x-x^2)e^{-x}\\f''(x)=(2-4x+x^2)e^{-x}\\f^{(3)}=(-6+6x-x^2)e^{-x}\\f^{(4)}=(12-8x+x^2)e^{-x}\\f^{(5)}=(-20+10x-x^2)e^{-x}

ということで①は

(-20-10-1)e=-31e

ここら辺で法則に気付けということのようですが

8階微分して気付いたのでそのまま10階微分しました。

f^{(10)}=(90-20x+x^2)e^{-x}より(90+20+1)e=111e

 

【想定解?:法則性】

f^{(n)}=(a_n+b_nx+c_nx^2)e^{-x}とおくと漸化式は次のとおり

a_{n+1}=-a_n+b_n, b_{n+1}=-b_n+2c_n, c_{n+1}=-c_n

これを順にとくと

c_n=(-1)^n,b_n=(-1)^{n+1}2n, a_n=(-1)^n n(n-1)

 

【コメント】

一般の式を求めるより法則に気付いて漸化式にしたがって順に足し算した方が速そう